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憶良・虫麻呂の文学と方法

井村 哲夫(著)

A5判  320頁 上製
定価 7,000円+税
ISBN 978-4-305-70887-8 C0095
在庫あり

奥付の初版発行年月 2018年03月
書店発売日 2018年04月23日
登録日 2018年04月10日

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紹介

歌の言葉から取り出す、歌人の知・情・意

文学思想の根底に仏教の観念をもつ山上憶良。
現代になってその価値を発見されつつある類稀な叙事歌人、高橋虫麻呂。
二人を中心にさまざまな歌の魅力を解き明かし、飛鳥ほか地理研究の成果も披露。
万葉世界を縦横無尽に駆ける著者渾身の一冊!

目次

はしがき

Ⅰ憶良・旅人
山上憶良論―その文学の思想と方法
沈痾自哀文
悲歎俗道仮合即離易去難留詩一首并序
山上憶良―人生を歌った”言志”の歌人
山水有情―憶良・旅人の場合
園梅の賦
 一 園梅の賦―筑紫歌壇の一日
 二 松浦の虚構―仙女と佐用姫と
 三 酔ひ泣き―讃酒歌の世界
 四 沖に袖ふる―白水郎歌の世界
 五 かくばかり術なきものか―憶良の貧窮問答歌
 六 心咽せつつ涙し流る―旅人の亡妻悲傷

Ⅱ虫麻呂
虫麻呂の魅力
虫麻呂の「手穎」の文字と訓について
虫麻呂―叙事と幻想
虫麻呂―天平万葉の一視標

Ⅲ万葉飛鳥路・山背道 その他
謎の里 飛鳥
ミハ山・飛鳥神南備説の疑義を質す
明日香村出土の亀形・小判形石造物の不思議
山背道と万葉のうた
大阪の万葉―解釈をととのえる
志賀の大わだ淀むとも
「『行靡闕矣』考」続貂

Ⅳ研究余滴
柿本人麻呂
閻羅庁の憶良
万葉集巻五「独」の訓みのことなど
祈りの挽歌―古代の葬送儀礼と歌
万葉の女歌
悲恋の物語
 一 穂積皇子と但馬皇女
 二 石上乙麻呂と久米若売
筑波山紀行
宇智川磨崖涅槃経碑
妖怪「一本タダラ」に教わった話

付録
収録論文一覧
井村哲夫著作一覧
井村哲夫著作 正誤表

あとがき

前書きなど

虫麻呂や家持らが憶良の特異な用語や発想の工夫を模倣したあとは著しいが、その文学イデーはその後の和歌史に再現することはなかった。歌はまだ私の抒情歌として未開拓な沃野を歩み続けることができたし、思想は空海の思索や親鸞の冒険をくぐらなければ十分に肉体化されなかったと思う。かれこれ憶良文学の位相はなお、ひよわな和歌史の将来へ向かって未決定であると言ってもけっして皮肉ではないのである。…「I 憶良・旅人」より

著者プロフィール

井村 哲夫(イムラ テツオ)
1930〈昭和5〉年5月生。
大阪大学文学部卒業。
関西大学大学院博士課程単位取得修了。
園田学園女子大学・京都府立大学・京都外国語大学教授、歴任。
京都府立大学名誉教授・京都外国語大学名誉教授。文学博士。

著書
『憶良と虫麻呂』(桜楓社、1973〈昭和48〉年4月。学位論著)
『萬葉集全注・巻第五』(有斐閣、1984〈昭和59〉年6月)
『万葉の歌 人と風土 5 大阪』(保育社、1986〈昭和61〉年7月)
『赤ら小船 万葉作家作品論』(和泉書院、1986〈昭和61〉年10月)
『憶良・虫麻呂と天平歌壇』(翰林書房、1997〈平成9〉年5月)

上記内容は本書刊行時のものです。

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