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 コレクション日本歌人選 5

僧侶の歌

小池一行(著)

四六判  128頁 並製
定価 1,200円+税
ISBN 978-4-305-70659-1 C0092
在庫あり

奥付の初版発行年月 2012年09月
書店発売日 2012年09月07日
登録日 2012年08月13日

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解説

うたの森に、ようこそ。
柿本人麻呂から寺山修司、塚本邦雄まで、日本の代表的歌人の秀歌そのものを、堪能できるように編んだ、初めてのアンソロジー、全六〇冊。「コレクション日本歌人選」の、僧侶の歌です。

紹介

日本の代表的歌人の秀歌を堪能するアンソロジー「コレクション歌人選」(3期・全60冊)。46名の僧侶の歌、49首を掲載。

うたの森に、ようこそ。
柿本人麻呂から寺山修司、塚本邦雄まで、日本の代表的歌人の秀歌そのものを、堪能できるように編んだ、初めてのアンソロジー、全六〇冊。「コレクション日本歌人選」の、僧侶の歌です。

僧侶の歌は自由で破格な表現で、
自己の得た悟りや感懐、
仏説に基づく主張を詠っていて面白い。

僧侶の歌(そうりょのうた)
最澄や空海、法然、栄西、道元、親鸞、日蓮、一遍、一休、蓮如、沢庵、白隠といった日本の宗教界をリードした高僧や僧侶たちはなぜ和歌をうたったのか。残された歌の多くは、説話や伝承の形で民衆の間に伝わり、真偽が怪しいものもあるが、貴族が独占した勅撰和歌の外で、民衆の中へ和歌の魅力をかりて宗教の心を伝えた歌は、文化史上でも疎かにできないものがある。僧侶たちが残した和歌を初めてやさしい解説を付して集成した。

目次

01 行基菩薩
  霊山の釈迦の御前に契りてし真如朽ちせずあひ見つるかな
02 婆羅門僧正遷那
  迦毘羅衛にともに契りしかひありて文殊の御顔あひ見つるかな
03 玄賓僧都
  三輪川の清き流れに濯ぎして衣の袖をまたは汚さじ
04 沙弥満誓
  世の中を何にたとへん朝ぼらけ漕ぎゆく舟の跡の白波
05 伝教大師最澄
  阿耨多羅三藐三菩提の仏たちわが立つ杣に冥加あらせ給へ
06 弘法大師空海
  忘れても汲みやしつらん旅人の高野の奥の玉川の水
07 慈覚大師円仁
  雲しきて降る春雨は分かねども秋の垣根はおのが色々
08 僧正遍昭
  蓮葉の濁りに染まぬ心もて何かは露を玉とあざむく
09 智証大師円珍
  法の舟差してゆく身ぞもろもろの神も仏もわれをみそなへ
10 僧正聖宝
  人ごとに今日今日とのみ恋らるる都近くもなりにけるかな
11 空也上人
  一度も南無阿弥陀仏といふ人の蓮の上にのぼらぬはなし
12 慈慧大師良源
  その上の斎ひの庭に余れりし草の筵も今日や敷くらん
13 増賀上人
  いかにせむ身を浮舟の荷を重み終の泊まりやいづくなるらん
14 性空上人
  夢の中に別れて後は永き夜の眠りさめてぞ又はあふべき
15 法橋奝然
  旅衣たち行く波路遠ければいさ白雲の程も知られず
16 恵心僧都源信
  夜もすがら仏の道を求むればわが心にぞ尋ね入りぬる
17 永観律師
  喜ぶも嘆くも徒に過ぐる世をなどかは厭ふ心なからん
18 権僧正永縁
  嬉しきにまづ昔こそ恋しけれ柞の森を見るにつけても
19 覚鑁上人
  夢のうちは夢も現も夢なれば覚めなば夢も現とを知れ
20 文覚上人
  世の中に地頭盗人なかりせば人の心はのどけからまし
21 法然上人
  月影の至らぬ里はなけれども眺むる人の心にぞすむ
22 解脱上人貞慶
  いにしへは踏み見しかども白雪の深き道こそ跡も覚えぬ
23 栄西禅師
  唐土の梢もさびし日の本の柞の紅葉散りやしぬらん
24 慈鎮和尚慈円
  皆人に一つの癖はあるぞとよこれをば許せ敷島の道
25 明恵上人高弁
  遺跡を洗へる水も入る海の石と思へば睦まじきかな
26 道元禅師
  山の端のほのめく宵の月影に光もうすく飛ぶ蛍かな
27 同
  春は花夏ほととぎす秋は月冬雪冴えて冷しかりけり
28 親鸞上人
  人間にすみし程こそ浄土なれ悟りてみれば方角もなし
29 慶政上人
  唐土もなほ住み憂くば帰り来ん忘れな果てそ八重の潮風
30 日蓮上人
  おのづから横しまに降る雨はあらじ風こそ夜の窓を打ちけれ
31 一遍上人
  跳はねば跳ねよ踊れば踊れ春駒の法の道をば知る人ぞ知る
32 同
  唱ふれば仏も我もなかりけり南無阿弥陀仏なむあみだ仏
33 無住法師
  聞くやいかに妻恋ふ鹿の声までも皆与実相不相違背と
34 他阿上人真教
  長閑なる水には色もなきものを風の姿や波と見ゆらむ
35 大灯国師妙超
  三十あまり我も狐の穴に住む今化かされる人も理
36 夢窓国師
  極楽に行かんと思ふ心こそ地獄に落つる初めなりけり
37 権大僧都堯孝
  なほ守れ和歌の浦波かかる世に逢へるや道の神も嬉しき
38 一休和尚
  釈迦といふ悪戯者が世に出でて多くの人を惑はするかな
39 蓮如上人兼寿
  一たびも仏を頼む心こそ真の法にかなふ道なれ
40 玄虎蔵主
  我もなく人も渚のうつぼ舟付きなかりけるこそ法と見えける
41 快川和尚紹喜
  心頭を滅却すれば火も自づから涼し
42 天海僧正
  気は長く勤めは固く色うすく食細うして心広かれ
43 沢庵禅師
  仏法と世法は人の身と心ひとつ欠けても立たぬものなり
44 同
  思はじと思ふも物を思ふなり思はじとだに思はじや君
45 元政上人
  思へ人ただ主もなき大空の中には洩るる海山もなし
46 鉄眼禅師
  釈迦阿弥陀地蔵薬師と名はあれど同じ心の仏なりけり
47 白隠和尚慧鶴
  聞かせばや信田の森の古寺の小夜ふけがたの雪の響きを
48 同
  若い衆や死ぬがいやなら今死にやれひとたび死ねばもう死なぬぞや
49 仙厓義凡
  くどくなる気短になる愚痴になる出しゃばりたがる世話やきたがる
僧侶の和歌歌概観
人物一覧
解説「僧侶の和歌の種類とその特徴」(小池一行)
読書案内

著者プロフィール

小池一行(コイケカズユキ)
1942年東京都生。日本大学文理学部国文学科卒業。元宮内庁書陵部図書調査官。現在 日本大学文理学部非常勤講師。
主要著書『千載和歌集の基礎的研究』(笠間書院 共著)『五十音引僧綱補任 僧歴綜覧』(笠間書院 共編)

上記内容は本書刊行時のものです。

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