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 コレクション日本歌人選 5

藤原為家

佐藤 恒雄(著)

四六判  116頁 並製
定価 1,200円+税
ISBN 978-4-305-70652-2 C0092
在庫あり

奥付の初版発行年月 2012年06月
書店発売日 2012年07月06日
登録日 2012年06月14日

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解説

うたの森に、ようこそ。
柿本人麻呂から寺山修司、塚本邦雄まで、日本の代表的歌人の秀歌そのものを、堪能できるように編んだ、初めてのアンソロジー、全六〇冊。「コレクション日本歌人選」の、藤原為家です。

紹介

日本の代表的歌人の秀歌を堪能するアンソロジー「コレクション歌人選」(3期・全60冊)。俊成・定家の跡を継いだ歌人、藤原為家。

うたの森に、ようこそ。
柿本人麻呂から寺山修司、塚本邦雄まで、日本の代表的歌人の秀歌そのものを、堪能できるように編んだ、初めてのアンソロジー、全六〇冊。「コレクション日本歌人選」の、藤原為家です。

膨大に記憶した古歌を巧みに活用し、
伝統を踏まえながらも新しさを求め腐心した
その歌は、後代歌人に模倣され尽くした。

俊成・定家と父祖の跡を継ぎ、
三代にわたり勅撰集の撰者となった歌人。

藤原為家(ふじわらためいえ)
定家の嫡男として生まれ、歌の家の継承を宿命として背負った歌人。若き日は蹴鞠(けまり)に熱中したスポーツマン。長じて後嵯峨院時代を代表する歌人となり、勅撰集『続後撰集(しょくごせんしゅう)』『続古今集(しょくこきんしゅう)』の撰者となった。その歌風は前代の華麗な新古今風とは行き方を異にし、平淡でなだらかな詞続きによる表現を志向する。俊成・定家の跡を継いだ御子左家(みこひだりけ)の歌道を、広く中世和歌の全体に架橋した功績は大きい。従来閑却(かんきゃく)されてきた為家の歌と伝に初めて光をあて、文学史上の位置を解き明かす。

目次

01 あさみどり霞の衣いつのまに春来にけりと今朝はたつらむ
02 佐保姫の名に負ふ山も春来ればかけて霞の衣ほすらし
03 若菜つむ我が衣手も白妙に飛火の野辺は沫雪ぞふる
04 六十あまり花に飽かずと思ひきて今日こそかかる春にあひぬれ
05 明けわたる外山の桜夜のほどに花さきぬらしかかる白雲
06 初瀬女の峰の桜の花かづら空さへかけてにほふ春風
07 よしさらば散るまでは見じ山桜花のさかりを面影にして
08 契らずよかざす昔の桜ばな我が身ひとつの今日にあへとは
09 山ふかき谷吹きのぼる風の上に浮きて天霧る花の白雪
10 都にて山の端たかく待ちいでし月の桂は麓なりけり
11 早瀬川波のかけ越す岩岸にこぼれて咲ける山吹の花
12 ほととぎす待つとばかりの短か夜に寝なまし月の影ぞ明けゆく
13 ほととぎす鳴く一声も明けやらずなほ夜を残す老いの寝覚めは
14 五月雨は行く先深し岩田河わたる瀬ごとに水まさりつつ
15 天の川遠き渡りになりにけり交野のみ野の五月雨のころ
16 龍田山よその紅葉の色にこそ時雨れぬ松のほども見えけれ
17 仕ふとて見る夜なかりし我が宿の月にはひとり音ぞ泣かれける
18 秋をへて遠ざかりゆくいにしへを同じ影なる月に恋ひつつ
19 天の川八十路にかかる老いの波また立ちかへる今日に逢ひぬる
20 さしかへる雫も袖の影なれば月になれたる宇治の川長
21 故郷に思ひ出づとも知らせばや越えて重なる山の端の月
22 とまらじな雲のはたてに慕ふとも天つ空なる秋の別れは
23 さらでだにそれかと紛ふ山の端の有明の月に降れる白雪
24 冬きては雪の底なる高砂の松を友とぞいとど降りぬる
25 逢ふまでの恋ぞ祈りになりにける年月ながき物思へとて
26 おのづから逢ふを限りの命とて年月ふるも涙なりけり
27 音無しの滝の水上人問はば忍びにしほる袖や見せまし
28 三日月のわれて逢ひみし面影の有明までになりにけるかな
29 聞きてだに身こそ焦がるれ通ふなる夢の直路の千賀の塩竈
30 玉津島あはれと見ずや我が方に吹き絶えぬべき和歌の浦風
31 たらちねの親の諫めの数々に思ひあはせて音をのみぞ泣く
32 背きけむ親の諫めの悲しきに晴るるばかりの道を見せばや
33 いかがして八十の親の目の前に生きてかひある月をみせまし
34 言の葉のかはらぬ松の藤波にまた立ち返る春を見せばや
35 老いらくの親のみる世と祈りこし我があらましを神や承けけむ
36 今日までも憂きは身にそふさがなれば三年の露のかわく間ぞなき
37 数ふれば残る弥生もあるものを我が身の春に今日別れぬる
38 伝へくる庭の訓への方ばかり跡あるにだになほ迷ひつつ
39 和歌の浦に老いずはいかで藻塩草浪のしわざもかき集めまし
40 あはれなど同じ煙に立ちそはで残る思ひの身を焦がすらむ
41 まだ知らぬ空の光に降る花は御法の雨のはじめなるらし
42 主しらで紅葉は折らじ白波の立田の山のおなじ名も憂し
43 五十鈴川神代の鏡影とめて今も曇らぬ秋の夜の月
44 池水の絶えず澄むべき御代なれば松の千歳も永遠にあひ見む
45 春日山松ふく風の高ければ空に聞こゆる万代の声

著者プロフィール

佐藤 恒雄(サトウ ツネオ)
1941年愛媛県生。東京教育大学大学院単位修得退学。博士(文学)。現在 広島女学院大学教授。香川大学名誉教授。
主要著書『新古今和歌集』(ほるぷ出版)『藤原定家研究』(風間書房)『藤原為家全歌集』(風間書房)『藤原為家研究』(笠間書院)ほか。

上記内容は本書刊行時のものです。

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