源氏物語の宮廷文化 後宮・雅楽・物語世界
植田 恭代(著)
A5判 430頁 上製
定価 13,000円+税
ISBN 978-4-305-70459-7 C3095
品切れ・重版未定
奥付の初版発行年月 2009年02月 書店発売日 2009年02月19日 登録日 2010年02月18日
紹介
源氏物語内部の世界と後宮殿舎・舞楽・催馬楽等外部の歴史や文化との交流という視座から源氏物語の生き生きとした側面を蘇らせる。
物語世界の深奥を宮廷文化から豊かにとらえ直す。
宮廷文化という視座から、後宮殿舎・舞楽・催馬楽をとりあげ、
広く『源氏物語』内外の事象を見据え、物語世界をとらえ直す。
扱う資料は、記録・故実書のみならず、街談巷語のほか、
歴史物語をはじめとした説話群、和歌までをも対象にした。
文化と物語世界の往還から、『源氏物語』を豊かに掘り起こした書。
目次
序 本書の意義と概要
Ⅰ 場としての後宮殿舎
1 物語世界の後宮殿舎
2 御局「桐壺」考
3 場としての「桐壺」
4 三つの「梅壺」
5 場としての「弘徽殿」
Ⅱ 光源氏世界の舞楽
1 物語世界の舞楽
2 青海波と春鶯囀
3 迦陵頻と胡蝶
4 六条院行幸の賀皇恩
5 光源氏四十賀の落蹲
6 法皇朱雀院と五十賀の童舞
7 二条院の陵王
8 川をわたる酣酔楽
Ⅲ 催馬楽の響き
1 物語世界の催馬楽
2 「竹河」と薫の物語
3 「東屋」と浮舟の物語
4 「葦垣」をこえる匂宮
5 「道口」と浮舟
著者プロフィール