跨境(こきょう) 日本語文学研究 0
東アジアと同時代日本語文学フォーラム(編) / 高麗大学校日本研究センター(編)
B5判 216頁 並製
定価 2,000円+税
ISBN 978-4-305-40304-9 C0095
在庫僅少
奥付の初版発行年月 2017年06月 書店発売日 2017年11月16日 登録日 2018年05月07日
雑誌のタイトルとなった『跨境(こきょう)』は境界をまたぐという意味です。たんに越すということではなく、跨いでつなぐ。それぞれの局地性や立場を無視することなく、そこに一方の足場を置きながら、さまざまな〈境〉の向こうに他方の足を伸ばすことを目指しています。
【跨ぐことは、時に越えることよりも難しいかもしれない。だがいまこそ、その試みが必要だ。分断を一気に解消する方策など、ありはしない。すべての多様な人々を包括するような場も、できようはずがない。しかしそれでもなお粘り強く、境を跨ぎ、つなぎ続けることが重要だと私たちは信じる。『跨境/日本語文学研究』が、異なる立場、異なる考えをもつ者たちの、邂逅と対話の場となることを願っている。】...創刊の辞より
第4号は「集団の記憶、個人の記憶」を特集します。
□エッセイ―跨境の言葉
駑馬の歩みながらも—私のハングル邂逅記●津川泉
文化越境への意思—『東日本大震災・東北朝鮮学校の記録』から●Mitsuyo Wada-Marciano
純文学と大衆小説の狭間—現代文学における「終わり」の比較●前川裕
□特集:集団の記憶、個人の記憶
あまんきみこ戦争児童文学における「満洲」表象—「雲」を中心として●林濤
東山彰良『流論』—「ハードボイルド・ミステリ」が異化する〈東アジア〉三世代の「歴史」と「記憶」●坂元さおり
在日朝鮮人雑誌『季刊まだん』の作品分析—「アンニョンヒアボジ」と「無花果」を中心に●李榮鎬
正宗白鳥「日本脱出」再考—『古事記』をプレテクストとして●山元佐知子
ライトノベルにおける災害描写に関する研究—「涼宮ハルヒ」シリーズを中心に●南有玟
□一般論文
戦後日本映画『愛を乞うひと』における台湾表象—忘却と記憶のはざまで●松崎寛子
文学の科学への欲望—成仿吾の漱石『文学論』受容における〈微分〉●服部徹也
樺太/日本/朝鮮の異邦人—李恢成「またふたたびの道」論●金貞愛
戦争の記憶と自分史の変遷—自分史の書き方本からのアプローチ●釋七月子
□研究資料
龍谷大学所蔵の遺墨から理解できる安重根の行動と思想●李洙任
『LE・MOULIN』第3輯における李張瑞の作品●阮文雅
植民地期初期〈韓半島で刊行された日本語民間新聞の文芸物〉●兪在真
□フォーラム参加記
名古屋フォーラムに学ぶ—石森児童文学検討の視点●磯田一雄
『跨境/日本語文学研究』編集委員会規定
『跨境/日本語文学研究』査読規定
『跨境/日本語文学研究』研究倫理規定
『跨境/日本語文学研究』論文投稿規定
『跨境/日本語文学研究』原稿作成要領
『跨境/日本語文学研究』原稿作成例示
『跨境/日本語文学研究』編集委員及び査読委員の名簿
在庫僅少
紀伊國屋書店(新宿本店)| 旭屋倶楽部| 三省堂書店・岩波ブックセンター| 有隣堂 | 東京都書店案内
アマゾン| honto| HonyaClub| 紀伊國屋BookWeb| ヨドバシ.com| HMV| omni7(セブンネットショッピング)| e-hon| 楽天ブックス| TSUTAYA
住所・氏名・電話番号を明記の上、直接下記宛にご注文ください。宅配便にて発送いたします。送料は500円を承ります(2kg以上のもの、北海道・四国・九州・沖縄・海外へのご発送は実費を頂きます)。お支払方法は、書籍に同封の郵便払込用紙(00110-1-56002)にてお支払い(ご注文金額によっては、先払いをお願いすることもございます)をお願い致します。