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 笠間叢書

日本霊異記と東アジアの仏教

山口 敦史(著)

A5判  572頁 上製
定価 12,000円+税
ISBN 978-4-305-10378-9 C3395
在庫僅少

奥付の初版発行年月 2013年03月
書店発売日 2013年03月22日
登録日 2013年02月12日

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解説

東アジア的な広がりを反映した『日本霊異記』。大陸文明との影響関係をどう捉え、その思想性を追究するのか。「ことば」の原拠から背景にある思想性を考察。『日本霊異記』説話の主題や思想の問題を解明する。

紹介

東アジア的な広がりを反映した『日本霊異記』。大陸文献との比較検討を行い、「ことば」の原拠から背景にある思想性を考察する。

東アジア的な広がりを反映した『日本霊異記』。
大陸文明との影響関係をどう捉え、
その思想性を追究するのか。

本書は『日本霊異記』を当時の仏教思想に影響された言説としてとらえ、「ことば」の原拠から背景にある思想性を考察する。積極的に大陸文献との比較検討を行い『日本霊異記』説話の主題や思想の問題を解明する。比較文学の方法を用いることで、影響関係を単に典籍の舶載状況・語句の共通という出典論的研究に終始するだけではなく、仏教的知性の人的交流や寺院の学問的・経済的活動、さらには地域の土着伝承なども考慮に入れた実証的研究として展開していく。

目次

序論─本書の方法と目的─

第一部 東アジアの言語と『日本霊異記』
 第一章 古代前期〈日本〉の言語認識と〈異言語〉─「梵語」「漢語」「倭語」などの問題─
 第二章 古代の漢文訓読文と『日本霊異記』─古典語のテンス・アスペクトの問題を中心にー

第二部 「景戒」の思想と『日本霊異記』
 第一章 『日本霊異記』と中国六朝思想─悔過・懺悔・慚愧─
 第二章 自叙と内省─『日本霊異記』における景戒─
 第三章 『日本霊異記』における「天台智者」と末法思想
 第四章 『日本霊異記』と「天台智者」─「神人」との問答と『涅槃宗要』─
 第五章 景戒の夢と焼身─下巻第三十八縁をめぐって─

第三部 東アジア仏教文化圏との関わり
 第一章 「縁起」と〈寺院縁起〉概念をめぐって
 第二章 『日本霊異記』の注釈的性格─引用経典と例証としての説話─
 第三章 経典・注釈・説話─『日本霊異記』の観音霊験譚と経疏─
 第四章 聖君問答と中国六朝論争─下巻第三十九縁考─
 第五章 「極楽浄土」と個人の救済─上巻第二十二縁─
 第六章 冥界の王宮─東アジアにおける霊魂のゆくえ─

第四部 外来説話と土着
 第一章 仏教東漸と阿育王伝承─上巻第五縁〈吉野寺縁起〉の思想─
 第二章 白い「ビュウ(けものへん+彌)猴」と説話の様式─下巻第二十四縁考─
 第三章 『日本霊異記』の筑紫説話─下巻第十九縁をめぐって─
 第四章 『日本霊異記』における祖霊祭祀─枯骨報恩譚を中心に─
 第五章  〈やまい〉と鬼神─中巻第二十四縁考─

第五部 東アジア仏教の理念と説話表現
 第一章 『日本霊異記』の「貧窮」について
 第二章 『日本霊異記』の〈女性〉観─説話の表現をいかに読むか─
 第三章 『日本霊異記』の性愛表現
 第四章 『日本霊異記』における〈呪殺〉
 第五章 『日本霊異記』の「祟」と「誅」─東アジアの宗教思想と因果応報─

第六部 仏典注釈の知的世界と仏教的知性─古代説話文学研究のために─
 第一章 八世紀の三経義疏における「私」説
 第二章 三経義疏と聖徳太子信仰
 第三章 奈良時代・仏典注釈の世界と善珠撰述経疏の言説
 第四章 善珠撰述『本願薬師経鈔』をめぐって
 第五章 『本願薬師経鈔』と東アジアの仏典注釈
 第六章 善珠『梵網経略抄』から見る「婬」と「呪術」の認識
 第七章 智光『般若心経述義』
 第八章 法進『沙弥十戒并威儀経疏』の「うた」

結論

初出一覧 あとがき 索引(書名・人名・事項)

著者プロフィール

山口 敦史(ヤマグチ アツシ)
1964年、北海道小樽市生まれ。1988年、大東文化大学日本文学科卒業。1993年、大東文化大学大学院日本文学専攻博士後期課程満期退学。1994年、九州大谷短期大学専任講師。2001年、大東文化大学文学部日本文学科専任講師。現在、同大学同学部同学科 准教授。
編著に『聖典と注釈─仏典注釈から見る古代』(武蔵野書院、2011年)。論文に、「古代寺院における「童子」の性格」(「東アジア比較文化研究」第2号、東アジア比較文化国際会議、2003年6月)、「『懐風藻』の自然観と仏教思想─麻田陽春の漢詩と藤原氏の系譜─」(辰巳正明編『懐風藻─日本的自然観はどのように成立したか』笠間書院、2008年6月)、「「蘇民将来」論─経典と注釈─」(「古代文学」第48号、古代文学会、2009年3月)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。

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