笠間叢書
古筆と和歌
久保木 哲夫(編)
A5判 668頁 上製
定価 17,500円+税
ISBN 978-4-305-10372-7 C3392
在庫僅少
奥付の初版発行年月 2008年02月 書店発売日 2008年02月08日 登録日 2010年02月18日
紹介
古筆を文学研究の資料として駆使し、様々な問題を解明してきた編者を筆頭に38名が書き下ろす論考群。古代—中古—中世以後を孕む。
古筆を文学研究の資料として駆使し
様々な問題を解明してきた編者を筆頭に
総勢38名が執筆。
刺激に満ちた書き下ろし論考群。
古代−中古−中世以後と幅広い時代を孕む。
目次
古筆資料と和歌文学研究
総論に代えて
久保木哲夫
【第一部 古筆・諸本研究編】
●小杉榲邨の記録した古筆手鑑及び古筆資料
伊井春樹
●古筆学より見たる冷泉家所蔵本の意義
田中登
●嘉暦伝承本万葉集の新出資料ー宮内庁書陵部蔵鷹司家旧蔵本『萬葉集巻第十一』ー
田中大士
●秋萩帖攷ー<字足らず>歌論のためにー
武井和人
●流布本・素性集の本文ー歌仙家集本の原型ー
藤田洋治
●新撰髄脳の本文ー別本から考えるー
杉本まゆ子
●穂久邇文庫本『頼政集』を紹介し、『頼政集』伝本系統分類の再検討に及ぶ
中村文
●私家集断簡拾遺ー広沢切・野宮切・御文庫切・国栖切などー
日比野浩信
●「国栖切」考ー道玄とその家集ー
徳植俊之
●伝二条為遠筆『松吟和歌集』断簡
久保木秀夫
●宸筆『光厳院御集』をめぐって
石澤一志
【第二部 和歌研究編-古代・中古】
●高橋虫麻呂の享受者意識ー伝説歌を中心にー
大久保廣行
●萬葉歌の理解ー巻七・一三○二・一三○三歌の近世における訓ー
平舘英子
●旋頭歌その後ー失われた調べー
浅田徹
●贈答歌の方法ー『竹取物語』をめぐってー
高野晴代
●伊勢物語二十三段私解
滝澤貞夫
●『貫之集』の紅梅の歌試解
加藤幸一
●『古今和歌六帖』における万葉集歌についての一考察—題との比較を通して—
青木太朗
●『恵慶百首』試論ーN-gram分析によって見た「返し」の特徴と、成立時期の推定ー
近藤みゆき
●初期百首伝播の様相ー女百首を中心にー
渦巻恵
●小大君試論ー詠風ならびにその側面ー
新藤協三
●和泉式部と丹後
伊藤博
●和泉式部続集日次詠歌群の虚実
後藤祥子
●玄々集の三河入道
平野由紀子
●『後拾遺集』賀部に見る撰集意識
武田早苗
●周防内侍歌と『栄花物語』続篇
加藤静子
●『堀河百首』の大江匡房歌と漢詩文
竹下豊
●『詞花集』と『金葉集三奏本』の重複をめぐって
柏木由夫
【第三部 和歌研究編-中世以後】
●「水車」の和歌と歌謡ー『梁塵秘抄』今様を出発点としてー
植木朝子
●西行の四国への旅再考
佐藤恒雄
●『六百番歌合』「賭射」の歌
谷知子
●定家『八代抄』夏部の配列構成をめぐって
佐藤明浩
●配所で詠む歌ー『土御門院御集』が目指すものー
寺島恒世
●中世勅撰集における非題詠歌ー定家の恋歌を中心にー
田渕句美子
●西園寺実氏の和歌点描ー「宝治百首・弘長百首」を中心にー
名子喜久雄
●『夜寝覚物語』の歌ー改作物語における歌の位相ー
石埜敬子
●披講甲調冒頭部の変化についてー明治期歌会始の唱法ー
青柳隆志
あとがき…佐藤恒雄/新藤協三/加藤静子
執筆者一覧
著者プロフィール
久保木 哲夫(クボキ テツオ)
1931年生。都留文科大学名誉教授。 上記内容は本書刊行時のものです。ご注文方法
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