笠間叢書
筑紫文学圏論山上憶良
大久保 廣行(著)
A5判 304頁
定価 8,000円+税
ISBN 978-4-305-10302-4 C3392
品切れ・重版未定
奥付の初版発行年月 1997年03月 書店発売日 1997年03月01日 登録日 2010年02月18日
解説
筑紫での万葉のありようを詳説。本書では憶良の文学成果を解析。歌の訓み、歴史的背景、記紀・風土記伝承、死生観、追和の方法などとの関連を視野に収め、多角的に創作意図や人間憶良の内奥に迫る。
紹介
筑紫での万葉のありようを詳説。本書では憶良の文学成果を解析。歌の訓み、歴史的背景、記紀・風土記伝承、死生観、追和の方法などとの関連を視野に収め、多角的に創作意図や人間憶良の内奥に迫る。
奈良時代の太宰府、そこは大伴旅人や山上憶良ら第一級の文人たちが宮廷の拘束をはなれて、真に自由な文学活動を展開した地であった。主に憶良の和歌や漢詩などを取り上げつつ、「筑紫文学圏」について考察する。
目次
山上憶良の論序に代えて第一章 憶良の生涯一 閲歴と作風素描二 筑前守以前三 初代筑前守の可能性第二章 憶良歌の形成一 「鳥翔成」歌二 「日本挽歌」の標題三 子らを思(しの)へる歌四 鎮懐石歌五 熊凝哀悼歌群六 貧窮問答の歌七 老身重病歌第三章 憶良と旅人・家持一 老病死の意識二 名と孤の意識
著者プロフィール