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和歌のルール

渡部 泰明(編) / 和歌文学会(監修)

四六判  168頁 並製
定価 1,200円+税
ISBN 978-4-305-70752-9 C0092
在庫あり

奥付の初版発行年月 2014年11月
書店発売日 2014年11月04日
登録日 2014年10月02日

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書評情報

2015-01-11 読売新聞 

重版情報

これだけ知れば楽しく読める10の和歌のきまりごとをやさしく説明! 和歌の奥深さが味わえるだけでなく、「現代短歌の実作にもいかせる」とのことで、ひろくお読みいただいています。

3刷 出来予定日: 2015年06月26日

解説

これだけ知れば楽しく読める10のルールをやさしく説明! 高校の教科書に載っている作品を中心に和歌の魅力がわかるルールを解説。初めて和歌を読む人々を思い浮かべ書かれたわかりやすい和歌案内書です。

紹介

初めて和歌にふれる人にむけて、高校の教科書にも載る有名作を中心に10のルールをやさしく説明。わかりやすくも本格の和歌案内書。

これだけ知れば楽しく読める10の和歌のルールをやさしく説明 !

高校の教科書に載っている作品を中心に、和歌の魅力を味わうのに十分な10のルールを選びました。
初めて和歌を読む人々を思い浮かべて書かれた、わかりやすくて本格的な和歌案内書です。

ルールさえ知っていれば、今よりずっと楽しめるようになるのです。ルールといったってずいぶんたくさんあるのだろうなあ、と不安にならなくても大丈夫です。どんな競技でも、基本的なルールはそう多くはないでしょう。
そのルールのうち、とくに基本的なものを解説するのが本書の狙いです。
これだけ知っていれば、和歌の一番大事な魅力を味わうのに十分、というルールだけを選び出しました。

もしかしたら、十個のルールでは少なく思えるでしょうか。でもこれだけわかっていれば、かなりのものです。格段に和歌が面白く読めるようになること、請け合いです。

執筆は、上野誠/大浦誠士/小林一彦/小山順子/鈴木宏子/田中康二/谷知子/中嶋真也/錦 仁/廣木一人/渡部泰明。

目次

●はじめに
ルールさえ知っていれば、和歌は、今よりずっと楽しめる
▼渡部泰明

 和歌はシンプル
 和歌は人の心を表す
 和歌にはルールがある
 どうしてルールがあるのか
 基本ルールは修辞
 和歌はプレゼント

第1章●枕詞[まくらことば]
―それは古風な約束事の言葉、訳せないけれど、意味がないわけではない。
▼中嶋真也

 枕詞の力
 「しろたへの」と白
 「ちはやぶる」と神
 「ひさかたの」と天
 枕詞と古代

第2章●序詞[じょことば]
―一見関係なさそうな事柄なのに、人の心に形を与え、わかった気持ちにさせてくれる。
▼大浦誠士

 恋と序詞
 〝乗り換え〟の形式
 心の〝かたち〟
 サブリミナル効果
 心の理解に正解なし
 心が伝わった!?

第3章●見立て[みたて]
―風景をありえないものに一変させる、言葉の力。
▼鈴木宏子

 見立ての定義
 本当は似ていない?
 見立ての歴史
 自然と自然の見立て
 自然と人事の見立て
 紀貫之の手腕

第4章●掛詞[かけことば]
―自然と人間を二重化した、意外性の世界。
▼小林一彦

 たくさんの思いを伝える工夫
 掛詞の二つのタイプ
 イメージを豊かにする
 自然と人間を結ぶ
 風景で心を伝える〝魔法のことば〟
 不意打ちをしかける
 実は同音異義語ではなかった―掛詞の正体
 掛詞を見つけるヒント

第5章●縁語[えんご]
―作者がひそかに仕掛けた暗号。〝隠れミッキー〟を探せ!
▼田中康二

 縁語とは
 縁語と連想の違い
 たぐり寄せられる言葉
 縁語は歌の趣旨には関わらない
 縁語は「隠れミッキー」だ
 四季を詠む歌
 紡ぎ出される言葉
 縁語の定義
 反転する言葉
 縁語は一対でよい
 歌人は縁語の技巧を磨いた

第6章●本歌取り[ほんかどり]
―古き良き和歌を味わいぬき、それを自分の歌の中で装いも新たに息づかせる。
▼錦 仁

 俊成の本歌取り
 本歌取り
 定家の本歌取り理論
 定家の歌
 和歌に師匠なし
 本歌から新しい歌へ

第7章●物名[もののな]
―物の名前を隠して詠む、あっと驚く言葉遊び。
▼小山順子

 言葉遊びの和歌
 隠された四つの言葉
 最高難度、九文字の言葉を隠す!
 題と歌の内容との距離が面白い

第8章●折句・沓冠[おりく・くつかむり]
―仮名文字を大切にしていた時代に、和歌を使ったパズルがあった。
▼谷 知子

 折句―「かきつばた」
 折句は刺繍
 和歌の心を知る
 沓冠は折句の応用篇
 兼好の沓冠

第9章●長歌[ちょうか]
―長歌は、思い出を長くとどめるための記念写真。
▼上野 誠

 長歌とは何か?
 赤人は何に、どのように感動したのか?
 子等を思う歌
 じつは序文があるのです
 山上憶良の言いたかったこと
 信仰中心主義か、人間中心主義か
 ふたたび長歌とは何か?

第10章●題詠[だいえい]
―題詠は、変わらない真実を表そうとする試み。
▼廣木一人

 作者は寒かったか
 歌は嘘か
 題詠につながる意識
 どのような題が出されたか
 組題というまとまり
 「題しらず」とは
 落題は落第
 題詠が和歌の可能性を広げた
 題と歌会

●和歌用語解説

●おわりに
どうすれば、和歌はおもしろく読めるのか、楽しく学べるのか
▼錦 仁

●執筆者一覧

著者プロフィール

渡部 泰明(ワタナベ ヤスアキ)
一九五七年・東京都生。東京大学大学院博士課程中退。博士(文学)。現在東京大学大学院教授。著書『中世和歌の生成』(若草書房、一九九九)、『和歌とは何か』(岩波書店、二〇〇九)他。
和歌文学会(ワカブンガクカイ)
昭和三十年六月二十六日創立。和歌文学並びに和歌に関係深い諸科学の助長発達をはかることを目的とした、和歌研究者による学会。http://wakabun.jp/

上記内容は本書刊行時のものです。

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