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物語文学組成論Ⅰ 源氏物語

阿部 好臣(著)

A5判  692頁 上製
定価 13,000円+税
ISBN 978-4-305-70571-6 C3093
在庫僅少

奥付の初版発行年月 2011年11月
書店発売日 2011年11月29日
登録日 2011年11月09日

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解説

作品形成の磁場からはどんな〈想い〉が汲み取られ〈物語文学〉が立ち上がるか。書かれたテキストに寄り添い〈物語〉の実相を「組成」という概念のもと炙り出す。物語文学組成論第一巻目は「源氏物語」を中心に論じる。

紹介

作品形成の磁場からはどんな〈想い〉が汲み取られ〈物語文学〉が立ち上がるか。書かれたテキストに寄り添い〈物語〉の実相を「組成」という概念のもと炙り出す。物語文学組成論第一巻目は「源氏物語」を中心に論じる。

〈物語〉とは何か。

自分は何処にいるのか。どんな仕組みが私たちを生かしているのか。それは実社会を計るより、〈物語〉の世界にスライドして考えた方が分かりやすい。本書はテキストの〈読み〉から、生きることの様々な仕組みを見据えその様相を遠望する。

作品形成の磁場からは、どのよう〈想い〉が汲み取られて〈物語文学〉が立ち上がるのだろうか。〈物語〉は、どのような時代・状況のなかで、どんな情念がそれを書かせたのか。書かれたテキストに徹底的に寄り添い、〈物語〉の実相を「組成」という概念のもと、炙り出していく。

物語文学組成論、第一巻目は「源氏物語」を中心に論じる。


【書かれた作品は、そのままであるならば、それは単なる物にすぎない。作品世界とどのように「対話」しえるのか、生きた作品としてどのように立ち上げることが出来るのか。それを〈読む〉ことによって、さまざまな〈意味〉の生成や、異議の申し立てとしても機能することになる。一文一文を〈読む〉こと、さらにその響き合いや重なりや、仕掛けやを〈読む〉ことで、〈物語〉を見据える。テキスト中心主義という批判は、むしろ嬉しい評価だが、それを目指したのである。また、本音を言えば、根源的な不安といったものが、始発にあった。私はどこへ行くのだろうか、どうなるのだろうか。そんな思いに捕らわれた時、そもそも自分は何処にいるのか、あるいは自分ほ取り巻いている世界はどうあるのか、そんなことを考えるようになる。どんな仕組みが自分を生かしているのか、という問い。それは、実社会を計るよりは〈物語〉の世界にスライドして考えた方が分かりやすいという立場である。】……序章より

目次

   始めに/凡例
序 章
  一 「組成」論とは何か—目論見・概略と意図
  二 さすらう物語「光源氏と玉鬘」
    —「組成」論の一環として
第一章 桐壺・若紫—始発の物語
  三 明石物語の位置—桐壺一族との関わりにおいて
  四 若紫巻と『伊勢物語』—作品構造と〈引用〉の実相
  五 秘匿された〈歌〉の位相—若紫あるいは歌の父母
第二章 第一部の〈読み〉の組成
  六 雪の織り成す心象
    —末摘花巻と『伊勢物語』惟喬章段
  七 王権〈せりあがり〉と〈解体〉
  八 「遊び空間」六条院の組成
    —大人の「遊び」・子供の「遊び」
  九 思い上がれる気色—物語の構造断章
 一〇 和歌でしか表わせないこと
    —最初の歌と六条御息所を例に
第三章 須磨・明石の組成
 一一 光源氏〈王権〉の生成—皇権授受と須磨流離
 一二 光源氏流離の神話基底—召還の構造をめぐって
 一三 流離の意味=物語の主人公—須磨巻を読む
第四章 少女から玉鬘十帖
 一四 作品享受の構図と物語の位相
    —少女巻の論理に関連して
 一五 夕霧の恋—システム破壊の視座
 一六 「玉鬘」の組成—六条院物語の基底
 一七 蛍兵部卿宮の位相
 一八 物語観—その周辺をめぐって
 一九 近江君の位置と役割—神話構造から
第五章 第二部そして宇治へ
 二〇 紫上と桜—その二度の死をめぐって
 二一 〈かたり〉の深層と〈うた〉—柏木の位相をめぐって
 二二 喩と心象風景—柏木の猫
 二三 竹河巻の位相—逆照射の構造を軸として
 二四 王権を背くもの
    —須磨流離と宇治十帖冒頭の位置付け
 二五 記憶の中の光源氏—宇治十帖から
 二六 蜻蛉巻の橘—和歌引用と表現構造
第六章 物の怪誕生
 二七 封じられるもの—柏木の位相へ
 二八 創られるもの—柏木物語の本質
 二九 執着するもの—宇治の物の怪
第七章 書物からのアプローチ
 三〇 「書物」—物語との相克
第八章 状況其の他
 三一 状況
 三二 用語に関わって
   初出一覧/あとがき/索引

著者プロフィール

阿部 好臣(アベ ヨシトミ)
1949年、福島県生まれ。
1977年、日本大学大学院文学研究科博士課程単位修得。神奈川県立旭高等学校教諭、国文学研究資料館助手、日本大学文理学部専任講師を経て、現在、日本大学文理学部教授。
著書に、『松陰中納言』(校訂・訳注、中世王朝物語全集16、2005年、笠間書院)、共著『源氏物語〈読み〉の交響』(2008年、新典社)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。

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