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伊勢物語の表現を掘り起こす 《あづまくだり》の起承転結

小松 英雄(著)

四六判  350頁 上製
定価 1,900円+税
ISBN 978-4-305-70513-6 C0095
在庫あり

奥付の初版発行年月 2010年08月
書店発売日 2010年08月17日
登録日 2010年06月08日

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解説

『伊勢物語』は、古典は、まだまだ丁寧に読む余地を残しているーー。十五段までを《あづまくだり》として捉え、今まで誰もが見過ごしてきた表現から問題を発見し、解析する書。書き手が意図した通りの解釈に近づく取り組み。

紹介

伊勢物語十五段までを《あづまくだり》と捉え、その表現から問題を発見、解析する書。書き手が意図した通りの解釈に近づく取り組み。

本書は古典をきちんと読む、
開拓者的作業である--。

十五段までを《あづまくだり》として捉え、
今まで誰もが見過ごしてきた表現から
問題を発見し、解析する。
書き手が意図した通りの解釈に
近づく取り組み。

『伊勢物語』は、古典は、
まだまだ丁寧に読む余地を残している--。

目次

イントロダクション
 表現を掘り起こすとは
 テクストの概念   
 仮名文の表現解析と筆者との関わり
 こういうかたにぜひ本書を
 疑似講読
 テクストとして《あづまくだり》を読む
 表現解析のための予備知識
 天福本のイメージを頭に入れる

第一章 あづまくだり プロローグ(第一段〜第八段)
第一段(初段)女はらから住みけり
 『伊勢物語』と在原業平との関係
 昔、男がいた。―「男」という語の喚起するイメージ
 単純な疑問
 和文のなかの和歌的技法
 仮名の体系の形成と仮名から平仮名への移行
 初読と次読
 音便形の表現効果
 みやび(雅)
第二段 かのまめ男
第三段 むぐらの宿に寝もしなむ
第四段 我が身ひとつは
第五段 宵よひごとに、うちも寝ななむ
第六段 露と答へて消えなましものを
第七段 うらやましくも帰る波かな
 『後撰和歌集』の和歌
 名作か駄作か
第八段 あさまの岳に立つ煙 
 「段」に分割された作品の全体的構成

第二章 あづまくだり 主部(第九段)
第九段Ⅰ 発端 道知れる人もなくて、まどひ行きけり
 第八段冒頭部との比較
 もとより友とする人
 頻出する「けり」の表現効果
 身をえうなきものに思ひなして

第九段Ⅱ 八つ橋といふ所
 京→伊勢→尾張→三河
 三河の国、八つ橋といふ所に至りぬ
 ケリの機能
 『古今和歌集』「物名」部「を・み・な・へ・し」の和歌の表現解析
 「か・き・つ・は・た」の和歌の表現解析
 本居宣長『古今集遠鏡』―現代語訳のパイオニア
 折句
 Acrotic
 テシマウ、テシマッタ

第九段Ⅲ 修行者あひたり

第九段Ⅳ 鹿の子まだらに雪の降るらむ
 ナムの機能

第九段Ⅴ これなむ都鳥
 『古今和歌集』旋頭歌の「白く咲ける花」 
 古今和歌集の詞書
 テクストに不要な語句はない―物語と歌集の詞書との違い
 助詞ヘと助詞ニ
 「至りぬ」と「至れりけるに」
 「咲きたり」と「咲けりける」
 詞書で和歌の内容を変える
 羇旅の歌としての「名にし負はば」
 あづまぢの道の果て

著者プロフィール

小松 英雄(コマツ ヒデオ)

上記内容は本書刊行時のものです。

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