鍵がドアをあけた 日本語の無生物主語他動詞文へのアプローチ
熊 鶯(著)
A5判 250頁 並製
定価 3,200円+税
ISBN 978-4-305-70486-3 C0081
品切れ・重版未定
奥付の初版発行年月 2009年07月 書店発売日 2009年07月30日 登録日 2010年02月18日
解説
伝統的な日本語では用いられにくいと論じられてきた「コピー用紙が、私の手を切った」のような無生物主語の他動詞文。現代日本の文学作品と新聞社説から豊富な用例を取り出し、中国語との対照も視野に入れタイプや特徴を分析。
紹介
伝統的な日本語で用いられにくいとされてきた「コピー用紙が私の手を切った」のような無生物主語他動詞文。その特徴やタイプを分析。
伝統的な日本語では用いられにくいと論じられてきた、「コピー用紙が、私の手を切った」「あの事件は、彼を驚かした」のような、無生物主語の他動詞文。
現代日本の文学作品と新聞社説から豊富な用例を取り出し、中国語との対照も視野に入れて、タイプや特徴を分析。現代日本語における無生物主語他動詞文に関する現象に、新たな研究成果をもたらす。
目次
まえがき
1章 序論
■第Ⅰ部 名詞句階層に基づく考察
2章 名詞句階層の定義及び調査方法
3章 文学作品における無生物主語他動詞文
4章 新聞社説における無生物主語他動詞文
5章 名詞句階層に反する用例をめぐる考察
■第Ⅱ部 他動性に基づく考察
6章 他動性に関する先行研究及び本研究の分類
7章 所属関係の文
8章 非所属関係の文
■第Ⅲ部 能動的な文をめぐる個別検証
9章 道具名詞主語の他動詞文(中国語との対照)
10章 物名詞原因主語の他動詞文
(中国語との対照)
11章 身体名詞主語の他動詞文
12章 結論 参考文献/用例出典/あとがき
著者プロフィール