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源氏物語以前

片桐 洋一(著)

A5判  467頁 
定価 9,500円+税
ISBN 978-4-305-70233-3 C3093
在庫僅少

奥付の初版発行年月 2001年10月
書店発売日 2001年01月01日
登録日 2010年02月18日

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解説

口誦が紙に書かれる時点に思いを馳せ、宮廷に生まれた噺の実相と方法を明らかにする中で、その享受が一つの文化史になってゆくさまを延べつくす。『古今和歌集以後』と対をなす片桐古典学の集大成。

紹介

口誦が紙に書かれる時点に思いを馳せ、宮廷に生まれた噺の実相と方法を明らかにする中で、その享受が一つの文化史になってゆくさまを延べつくす。『古今和歌集以後』と対をなす片桐古典学の集大成。

口誦が紙に書かれる時点に思いを馳せ、宮廷に生まれた噺の実相と方法を明らかにするなかで、その享受が一つの文化史になってゆくさまを延べつくす。2000年刊の「古今和歌集以後」と対をなす物語論集。

目次

Ⅰ 初期物語序説一 平安時代物語の方法二 平安初期物語の本質三 二つの物語の二つの叙述−『伊勢物語』と『うつほ物語』Ⅱ 『竹取物語』の語りの方法一 物語の世界と物語る世界−『竹取物語』を中心に二 『竹取物語』の語りと語り換え三 『竹取物語』は中国種かチェスタービーティ図書館の竹取物語絵巻Ⅲ 『伊勢物語』新見一 『伊勢物語』の方法二 『伊勢物語』の冒頭表現三 定家本を超えて−「伊勢物語」の成立に関する臆見二題四 『伊勢物語』第二一段を読む五 元禄時代の『伊勢物語』『伊勢物語』と「汎伊勢物語」物語絵と物語本文−もう一つの場合第二の『伊勢物語』狩使本切『伊勢物語』の写本論(一)『伊勢物語』の写本論(二)『伊勢物語』の写本論(三)『伊勢物語』の写本論(四)『伊勢物語』の背景−自然に遊ぶ「伊勢物語」の虚像独り歩き−在原業平の実像Ⅳ 『うつほ物語』を読む一 あて宮物語と忠こそ物語−『うつほ物語』首部三巻の巻序と成立二 『うつほ物語』の語りの方法−前半部登場人物の紹介法を中心に三 『うつほ物語』の成立と改修−俊蔭巻と嵯峨院・菊の宴両巻の問題を糸口に四 『うつほ物語』第一部の表現と構造−主として待遇表現を中心に五 『うつほ物語』の方法(一)−主としてその写実態度について六 『うつほ物語』の方法(二)−国譲の巻を中心に七 『うつほ物語』の方法(三)−主として色好みの扱いに関連して八 清水濱臣 空穂物語考証首巻Ⅴ 『源氏物語』の文献学的研究一 もう一つの定家本 『源氏物語』二 『源氏物語』三条西家本を論じて別本に及ぶ三 曽田文雄氏所蔵 「源氏物語略本切」について四 当座の聞書と聞書の当座性−『源氏物語千鳥抄』新攷失われた一語一句に五 ヨーロッパにて思う 『源氏物語』の文化六 與謝野晶子の古典研究−『源氏物語』を中心に

著者プロフィール

片桐 洋一(カタギリ ヨウイチ)
1931年生まれ。京都大学大学院博士課程満期退学。大阪女子大学教授、同大学学長を経て、現在関西大学教授。著書に「伊勢物語の研究」「古今和歌集の研究」などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。

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