浮遊する小野小町 人はなぜモノガタリを生み出すのか
錦 仁(著)
A5判 493頁
定価 5,500円+税
ISBN 978-4-305-70230-2 C0095
品切れ・重版未定
奥付の初版発行年月 2001年05月 書店発売日 2001年05月01日 登録日 2010年02月18日
紹介
「モノガタリ学」のススメ! 人はなぜモノガタリを飽くことなく紡ぎだすのか? 東北各地の小町伝承を調査・追求し、人間の根底に潜む「モノガタリ=文献伝承学」生成の秘密を探る。
目次
第Ⅰ章 浮遊する小町伝承一 小町伝承の分布二 病身説話三 「日光山縁起」との関連四 モノガタリの生成と変容第Ⅱ章 小町伝承はいつから定着したか一 平安時代の成立とする証拠はあるか二 小町説話を語り伝えたのはだれか三 ささら踊りの縁起書と類似するのはなぜか第Ⅲ章 秋田の伝承地一 雄勝町−主な遺跡と深草少将の百夜通い、山形県の小町伝承との比較二 横手市−梅の清水と国谷金馬、専光寺の奪衣婆小町像三 山本町−『鬼首山縁起』の小町四 五城目町−浄土庵の小町明神像とその縁起五 秋田市−誓願寺の小町像その他第Ⅳ章 小町伝承の担い手たち一 雄勝町の覚厳院と関連寺院二 小町像の移動と川原毛霊場第Ⅴ章 伝承の改変と定着一 菅江真澄の執筆方法−『小野のふるさと』の場合二 小町説話の変貌−秋田藩文人の関与三 地元の認識−江戸から明治、そして現代へ
著者プロフィール