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 中世王朝物語全集

我が身にたどる姫君(上) 中世王朝物語全集20

大槻修・他(著/文 他)

A5判  276頁 上製
定価 4,500円+税
ISBN 978-4-305-40100-7 C3393
在庫あり

奥付の初版発行年月 2009年11月
書店発売日 2009年11月20日

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解説

秘めた恋や密通、複雑な関係の恋情と嫉妬、友情と反目を通して、四十五年に及ぶ王朝恋愛絵巻を描く、中世王朝物語屈指の長編。上巻は我が身姫の次世代の人間関係と、女帝の誕生までが語られる。下巻は2010年5月刊行予定。

紹介

秘めた恋や密通、複雑な関係の恋情と嫉妬、友情と反目を通して、四十五年に及ぶ王朝恋愛絵巻を描く、中世王朝物語屈指の長編。

関白と皇后との密かな契りで生まれた我が身姫は、出生の秘密を知らず、関白の貴公子・中納言と、奔放な二の宮の二人から思いを寄せられる。
帝の二人の妃、皇族の皇后と摂関家の中宮には、五人の宮と女宮がおり、ことごとに対抗意識を燃やす中宮側と、対する関白側の姫君たちの動静など、秘めた恋や密通、複雑な関係の恋情と嫉妬、友情と反目を通して、七代の帝、四十五年に及ぶ王朝恋愛絵巻を描く、中世王朝物語屈指の長編。
上巻は、皇太后となった我が身姫の次の世代の錯綜する人間関係と、女帝の誕生までが語られる。

目次

凡例

我が身にたどる姫君(わがみにたどるひめぎみ) 大槻 修・片岡利博[校訂・訳注]

巻一 梗概 系図 本文 注
巻二 梗概 系図 本文 注
巻三 梗概 系図 本文 注 空白部分系図
巻四 梗概 系図 本文 注

年立・参考文献

前書きなど

刊行に際して


 院政期から鎌倉時代の間に成った王朝物語は、
『松浦宮物語』『石清水物語』『有明の別』その他、
現存作品だけでも二十八部の多きに達するにかかわらず、
最近まで一様に「擬古物語」という称を与えられて、
ひたすら平安朝物語の模倣作とされ、
読むに値しないものと見なされてきた。
従って、大部分はごく少部数の原典の翻字があるのみで、
現代語訳もほとんど刊行されていないのが現状である。
 その結果、それらが一般の読者にまったく読まれなかったのは
やむを得なかったとしても、専門の研究者ですら、
この時期の物語の文体には特異な語彙や語法があるという点もあって、
右のような常識に甘んじて、
自ら作品を読み、研究を進める姿勢が乏しかった嫌いがあるように思われる。
これらの作品がこうしてひとしなみに継子扱いを受けてきた最大の理由は、
作品の内容にあるのではなく、
現代語訳がほとんど無かったという事実に由来するのである。
 もし、今、それぞれに読みやすい本文を立て、現代語訳を添えることが出来れば、
これらの作品の面目は、世上俄に一新され、
その評価にも再検討が加えられるに違いない
———我々は、数年以前から期せずして、この一致した見解の元に準備を重ね、
同志を糾合して、「中世王朝物語研究会」を組織し、
市古貞次・三角洋一編『鎌倉時代物語集成』七巻の本文の完結に引き続いて、
ここに本全集を刊行することにした。
日本文学史の数少ない盲点の一つが、この全集によって明らかにされ、
それが広く読まれることで、
その評価も見直される日の近いであろうことを期して疑わない。
ここに、江湖諸賢のご支援を切に望むものである。

編者

著者プロフィール

大槻修・他(オオツキ オサム)

上記内容は本書刊行時のものです。

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