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 中世王朝物語全集

しのびね・しら露 中世王朝物語全集10

大槻 修他(編著) / 片岡 利博(編著)

A5判  280頁 
定価 4,400円+税
ISBN 978-4-305-40090-1 C3393
在庫あり

奥付の初版発行年月 1999年06月
書店発売日 1999年06月01日

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解説

帝の求愛にも靡かず少将を慕う姫だったが、少将は出家して愛の精算を図る。失望した姫は…(しのびね)/情を交わした姫は同腹の妹だったと勘違いした侍従が、誤解に気付き姫と幸せになるまで(しら露)。

紹介

しのびね(しのびね)大槻修 田淵福子[校訂・訳注]

名門の貴公子・四位の少将は、
嵯峨野で出会った美しい姫君と契り、若君を儲ける。
しかし、少将の父内大臣は、時の権力者・左大臣の娘と
男君を結婚させ、若君も引き取る。
女君は男君の心変わりと誤解し、知人宅に身を寄せ、
やがて帝の目に止まる。絶望した男君は出家するが、
女君は栄達への道を上ってゆく。
悲恋を乗り越えて幸福をつかむ新しい女性像が描かれる。

しら露(しらつゆ)片岡利博[校訂・訳注]

時の教養人中納言の子息・侍従の君は
按察使大納言の娘・白露と情を交わし合っていたが、
実の妹と勘違いして通わなくなってしまう。
男の不実を悲嘆した白露は志賀の里に身を隠す。
やがて間違いに気づいた侍従は、懸命に白露を捜し、
比叡山に登った帰途、偶然再会を果たし、
やがて幸福な結婚生活を送る。
シンプルにして妖艶な佳作の初の注釈書。

目次

凡例

しのびね(しのびね)大槻修 田淵福子[校訂・訳注]

本文 注
年立・系図・梗概・解題

しら露(しらつゆ)片岡利博[校訂・訳注]

上巻本文 注
下巻本文 注
年立・系図・解題

前書きなど

刊行に際して


 院政期から鎌倉時代の間に成った王朝物語は、
『松浦宮物語』『石清水物語』『有明の別』その他、
現存作品だけでも二十八部の多きに達するにかかわらず、
最近まで一様に「擬古物語」という称を与えられて、
ひたすら平安朝物語の模倣作とされ、
読むに値しないものと見なされてきた。
従って、大部分はごく少部数の原典の翻字があるのみで、
現代語訳もほとんど刊行されていないのが現状である。
 その結果、それらが一般の読者にまったく読まれなかったのは
やむを得なかったとしても、専門の研究者ですら、
この時期の物語の文体には特異な語彙や語法があるという点もあって、
右のような常識に甘んじて、
自ら作品を読み、研究を進める姿勢が乏しかった嫌いがあるように思われる。
これらの作品がこうしてひとしなみに継子扱いを受けてきた最大の理由は、
作品の内容にあるのではなく、
現代語訳がほとんど無かったという事実に由来するのである。
 もし、今、それぞれに読みやすい本文を立て、現代語訳を添えることが出来れば、
これらの作品の面目は、世上俄に一新され、
その評価にも再検討が加えられるに違いない
———我々は、数年以前から期せずして、この一致した見解の元に準備を重ね、
同志を糾合して、「中世王朝物語研究会」を組織し、
市古貞次・三角洋一編『鎌倉時代物語集成』七巻の本文の完結に引き続いて、
ここに本全集を刊行することにした。
日本文学史の数少ない盲点の一つが、この全集によって明らかにされ、
それが広く読まれることで、
その評価も見直される日の近いであろうことを期して疑わない。
ここに、江湖諸賢のご支援を切に望むものである。

編者

著者プロフィール

大槻 修他(オオツキ オサム)
片岡 利博(カタオカ トシヒロ)

上記内容は本書刊行時のものです。

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