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 中世王朝物語全集 1

あきぎり・浅茅が露 中世王朝物語全集1

福田 百合子(編著) / 鈴木 一雄他(編著)

A5判  324頁 
定価 4,600円+税
ISBN 978-4-305-40081-9 C3393
在庫あり

奥付の初版発行年月 1998年12月
書店発売日 1999年01月01日

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解説

祈祷により、契りを結んだ姫君を忘れた中将は人生が狂い始める。一方姫君は悲運に嘆くがやがて中宮に上る/恋愛、失踪、遁世、死、蘇生──様々な人間群像と悲劇の回想を謎解きに生かす抜群の構想が異色。

紹介

あきぎり(あきぎり)福田百合子[校訂・訳注]

荒れた三条邸に住む姫君と契りを結んだ三位中将だが、
妻の母や乳母の祈禱によって訪れが絶えてしまう。
両親とも亡くして流浪する三条の姫君は、
密かに三位中将との間の姫君を出産。
やがて東宮に入内し、即位に伴って中宮に上る。
三位中将は失意の中に病死する。
男女の明暗の対照を鮮やかに描き出す、
新出の孤本の初の注釈書。

浅茅が露(あさぢがつゆ)

鈴木一雄 伊藤博 石埜敬子[校訂・訳注]

日月の光にも譬えられる二位中将と三位中将。
色好みの二位中将は、帝の姫君に失恋し、
失意の中、面ざしの通う姫君と方違え先で契る。
その姫君は義父の邪恋から逃れて身を隠し、
密かに二位中将の男子を出産するが、息絶える。
一方、道心あつい三位中将は、偶然、二人の形見の
男子を見出だし、しかも蘇生した姫君とも出会う。
多様な人間模様を謎解きふうの構想に織り込めた魅惑的な物語。

目次

あきぎり(あきぎり)福田百合子[校訂・訳注]

上巻本文

下巻本文

年立・系図・解題

浅茅が露(あさぢがつゆ)鈴木一雄 伊藤博 石埜敬子[校訂・訳注]

本文

年立・系図・梗概・解題

前書きなど

刊行に際して


 院政期から鎌倉時代の間に成った王朝物語は、
『松浦宮物語』『石清水物語』『有明の別』その他、
現存作品だけでも二十八部の多きに達するにかかわらず、
最近まで一様に「擬古物語」という称を与えられて、
ひたすら平安朝物語の模倣作とされ、
読むに値しないものと見なされてきた。
従って、大部分はごく少部数の原典の翻字があるのみで、
現代語訳もほとんど刊行されていないのが現状である。
 その結果、それらが一般の読者にまったく読まれなかったのは
やむを得なかったとしても、専門の研究者ですら、
この時期の物語の文体には特異な語彙や語法があるという点もあって、
右のような常識に甘んじて、
自ら作品を読み、研究を進める姿勢が乏しかった嫌いがあるように思われる。
これらの作品がこうしてひとしなみに継子扱いを受けてきた最大の理由は、
作品の内容にあるのではなく、
現代語訳がほとんど無かったという事実に由来するのである。
 もし、今、それぞれに読みやすい本文を立て、現代語訳を添えることが出来れば、
これらの作品の面目は、世上俄に一新され、
その評価にも再検討が加えられるに違いない
———我々は、数年以前から期せずして、この一致した見解の元に準備を重ね、
同志を糾合して、「中世王朝物語研究会」を組織し、
市古貞次・三角洋一編『鎌倉時代物語集成』七巻の本文の完結に引き続いて、
ここに本全集を刊行することにした。
日本文学史の数少ない盲点の一つが、この全集によって明らかにされ、
それが広く読まれることで、
その評価も見直される日の近いであろうことを期して疑わない。
ここに、江湖諸賢のご支援を切に望むものである。

編者

著者プロフィール

福田 百合子(フクダ ユリコ)
鈴木 一雄他(スズキ カズオ)

上記内容は本書刊行時のものです。

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